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キャリアコンサルティング

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2018.11.22

キャリアがもつ3つの意味

キャリアがもつ3つの意味

こんにちは!キャリアコンサルタント幟建(のぼりたて)由佳です。

今年もあと残すところ1ヶ月ちょっととなりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?朝晩の冷え込みが激しくなってきて
「ちょっと風気味…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どうぞお体ご自愛下さいませ!!

さて、今回は「キャリアとは」についてお話します。
“キャリア”という言葉。日本では、「キャリアウーマン」「キャリア組」
という使い方をされていました。
そのため、キャリアとは「専門的な職業」「高学歴」「エリート」「上級職国家公務員」という印象が根付いてしまいました。
しかし、キャリアの本来の意味はそうではなく、もっと広い意味がありそして特別なものではありません。

そもそも“キャリア”とはどういう意味なのか?
3つの意味があるのをご存知ですか?

“キャリア”というのは、ラテン語で轍(わだち)のことをあらわしています。
馬車などの乗り物が通った「跡」のことです。
その様子から「履歴、進路」「職業 職位」を意味する言葉として使われるようになりました。 そして、現在では、更に広がり「歩んできた道、人生の足跡、生き方そのもの」という意味で使われています。
つまりキャリアとは
1、これまでの経験
2、スキル、知識
のことを指します。
轍となり残ってきたものすべてが“キャリア”なんですね。

現在の自分を馬車に乗っている自分と想像してみましょう。
馬車を降りて後ろを振り返ってみると、ずっと遠くから続く車輪の跡を確認することができます。その跡そのものがその人にとっての“キャリア”です。
振り返った時に見える跡(過去)から今、馬車を降りて後ろを振り返っている地点(現在)までつづく線が「これまでの生き方」「これまでの経験、経歴」つまり“1,2のキャリア”です。履歴書に書けることです。

個別相談の中で「私にはキャリアがない」「キャリアと言われるような専門的な仕事をしてきていない」「キャリアという言葉とは縁が遠いです」と言われることが多くあります。
乗り手がいて動いている馬車の中で、轍のないものはありません。
ですから本当は“キャリアがない”“キャリアとは私には無縁なもの”というのは、ありえないことなのです。
他の轍(他の人)と比較し「私にはキャリア(轍)がない」というのは違うのです。
必ず“跡(キャリア)”はあります。
描いてきた“跡(キャリア)”が人によって違うということです。
自分のキャリアは自分だけのもの。
キャリアそのものは、他の人と比較するものではありません。
“キャリア”の捉え方を間違えると「キャリアがない」「これっ!というものがない」となってしまいます。こうなると、この先のキャリア…描きにくいですよね??

キャリアは描いていけるもの。3つ目のキャリアの意味とは?

“キャリア”は人生そのものとご紹介しました。
人生全体を表すので、過去~現在のみではありません。
(くどいですが)人生全体なので、これから先のことを含みます。
これからどんな“跡”を描くのか?それを考え進んでいくということです。
自分が馬車に乗って広い草原を走っていると想像してください。
(馬車に乗って草原を走ることが想像しにくいわ!と突っ込まれそうですが)。
右に行くか左に行くかまっすぐ行くか。どの方向も選べます。どの方向に向かっていき、どんな軌跡を描いていくのか?それを考えることが“キャリアデザイン”
“キャリアプランニング”、つまりキャリアを考えるということです。
なので、一歩先のキャリアは自分の意思で自由に描くことができるのです。

ここで“キャリア”が持つ3つ目の意味が登場します!!
3、これからどんな仕事がしたいのか?どんな人生を送りたいのかということ
つまり「働く事 生きることに関する価値観」です。

一般的に使われている“キャリア”の意味からはイメージがしにくいかもしれません。
これは、内的キャリアと言われるもので主観的側面のもつものです。
「何を大事にしたいのか?」「どうなりたいのか?」「どんな使命感をもっているのか」
など、自分の価値観に関するところです。

どこに向かおうか?何を目指そうか?何を大事に今後は進んでいこうか?
これがはっきりしていると、自分の納得がいくキャリアを描いていけます。
行き先が決まっていたら、その場所に向かうのみ。早く行くのか、のんびり行くのか、途中で誰かを乗せるのか進み方を考えることができます。

行き先が決まっていなければ、、途方に暮れるかもしれませんね。
ただ、時間は過ぎていくので、このまましばらく立ち止まっておくべきか?とりあえず走りだすべきか?を考え始めると思います。その時は、また馬車を降りてこれまでの“跡”を見つめ直してみると良いでしょう。描かれてきた“跡”はすべて自分で選択してきた経験すべての点が線になったものです。選択するときには必ず自分の価値観・意志が働いています。「自分は何を大事にして生きてきたのか?」なんだかくさい言葉ですが、
これが分かると道しるべになり、納得がいく次の一歩が踏み出しやすいのです。

“キャリア”という言葉は、特別なものとして難しく捉えられがちですが
そうではなく、誰にでも存在するもの
また、誰もがこれからのキャリアをデザイン(描ける)というお話をさせて頂きました。

もう一度働きたい
今の働き方を見直したい
何かやりたい
これからの自分自身のキャリアについて悩んでいらっしゃる方は
是非とも一度、馬車から降りて轍を見つめてみてください。それを参考にし、どの方向に向かいたいのかを考えてみてください。

キャリアデザインの第1ステップ「自己分析」です。
どんな経験があるのか?
どんなことができるのか?
どうなりたいのか?
じっくり考えてみる時間を是非とも作ってみてください。

この記事を書いたエリアマイスター

幟建由佳

幟建由佳

キャリアコンサルタント

大学卒業後、人材派遣会社にて営業職を経て情報サービス会社にて代理店渉外担当業務を経験。 出産後は働き方を変え、子育て、家事の両立を図りながら企業、大学キャリアセンターにてキャリアコンサルタントとして従事。 学生から60代と幅広い年齢層を対象とした対面によるキャリアコンサルティングならびにキャリア支援セミナーを行う。 また、研修会社にて親子/子供向け「サイエンス&ロジカル講座」の講座企画運営業務にも携わる。
国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルタント技能士、産業カウンセラー資格保持。
人生はより良くなるそして可能性は広がるをモットーに、あなたの自信のある一歩に向けてお手伝いします。

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