イベント


2018.07.03更新

6月の住マイスター勉強会「住まいの悩みあれこれ!家づくり依頼やDIYのきっかけをつくる」開催レポート

手軽でローコストで楽しめる!と近頃人気のDIY。でも本当に誰でもできる?簡単なの?

6月の住マイスターの会では、建築士であり、ご自身の家をDIY実践された、Maimyshop 吉野舞依子さんファシリテーターの「住まいの悩みあれこれ!家づくり依頼やDIYのきっかけをつくる」 という勉強会を開催しました。

おうち相談を始めた理由

吉野さんはご自宅で暮らしをテーマにした講座を開講し、個別におうち相談を行っています。
おうち相談を始めたのは、講座に来られた方で住まいの悩みを持つ方が多かったから。

プロに相談するのが敷居が高い、と思っている人。
壁の穴をあけたら一生なおせない、新築してしまったら家は変えられないと思っている人。

住まいに対して意外とがちがちに考えている人が多いのだそうです。

ちょっとした住まいのアドバイスをするようになると大変喜ばれ、みなさんの背中を押すための「おうち相談」を1年で50件くらい行いました。

自宅でDIYを取り入れたので、「おうち相談」の中ではDIYをするかプロに任せた方がよいかというようなアドバイスもしています。

吉野さんが実践した自宅のDIY

まずは吉野さんよりご自身が実践した、室内の棚をつくるDIYと、屋外のウッドデッキなど外構のDIYの実例を紹介して頂きました。

室内のDIYでは、暮らしの講座をする部屋の「押入れ」を「ディスプレイできる多目的収納」に作り変えたそうです。

アイディアを形にするために、寸法出し、材料決定などは職人さんと一緒に行い、ホームセンターへも同行してもらいました。
棚づくりは自分で行い、塗装は息子さんと一緒に行いました。ちょっとした塗りムラなども、家族で手掛けた愛着を感じているそうです。

屋外のDIYでは、エクステリアのデザインをエクステリアの専門家に依頼しました。
デザインもまかせるところはデザイナーにまかせる。
これが、よりクオリティの高いDIYにするためのひとつのポイントですね。

持っていたレンガや砂利なども活かしたプランを作ってもらいました。
施工もブロック積、左官は職人さんにおまかせ。

自分がするところと、プロの職人さんに任せるところを見極める。
それが、満足度の高いDIYができた理由なのだそうです。

DIYをするコツ、楽しむコツ

建築士でもある吉野さんでも、寸法出しやデザインを専門家・職人さんに頼っています。 建築士=職人、ではないので、工事をするということでは素人ですから。

DIYをするときには、
・自分がどれくらいDIYの技量(工具の使用、材料や寸法などの把握)があるか
・自分がDIYすることでどれくらいの仕上がりになるか
という見極めをして、「理想」と「現実」を知ることが大事だそうです。

職人さんの仕事に比べて精度も良くない。
劣化もしやすいのでメンテナンスの頻度が上がる。
材料費に加えて道具や工具を購入する費用がかかる。
失敗すると廃材=ゴミが増えるのではエコではない。

それを理解したうえで、難しいと思うところは職人さんに頼み、自分でできるところのDIYを楽しむのが良いそうです。

工具に関してはレンタルをしてくれるDIYショップや、作業スペースを貸してくれるところもあります。少しずつ技術を身に着けて、できるところからDIYをはじめられたら良いのではないでしょうか。

あなたはDIYできる?できない??

DIYは手軽で楽しくて、安価である、と思われていますが、簡単なのか、高いと感じるか安いと感じるのかはその人の価値観によります。
吉野さんはこんな方にDIYをオススメしています。

  • メンテナンスまで自分で楽しんでできる
  • 自分のDIYの技量とこだわりを把握できる
  • 自分で手掛けたDIYの仕上がりに愛着を持てる
  • 家族と一緒に楽しめる
  • 自分でできないところは職人さんに任せられる

一番は本当に自分でやりたいかどうか。
吉野さんはご自身でDIYをして、その後メンテナンスや追加のDIYをするのも楽しくなったそうです。
そうすることで家への愛着も沸きます。
だからこそ、しっかりと計画して、ぜひDIYチャレンジしてみてくださいね!!

住まいの専門家からの質問!DIYをどこまで勧めたらいい?

そこで参加者の住まいの専門家からのご質問。
「お客さまからDIYをしたい、というご要望がありますが、どこまで勧めたらよいでしょうか。」

今は新築やリノベーションの際に壁を自分で塗りたい、床のオイルがけを自分でしたい、というような要望も増えています。
素材の機能や、仕上がりの美しさを考えて、自分でDIYをした後の責任を持てる場合はオススメしても良いかも、と吉野さん。

自分で施工する良さは、その後のメンテナンスも自分でできるから。
ただし、職人さんが施工するよりも精度が良くないため、メンテナンスの頻度も上がる可能性がある、ということも理解してもらえたら良いのではないでしょうか。

おうち相談の経験から、住まいのセカンドオピニオンをオススメ

「おうち相談」の経験から、吉野さんは「言いたいことを言えずに家づくりを進めてしまう」人が多いと思われたそうです。

専門家に「こういうものだ」と言われてしまうと、諦めてしまう。
不安になったまま、家づくりを進めてしまう。
作った家を変えることができないと思ってしまう。

いざ、家づくりを始めると「思っていたのと少し違う。」と感じるのだそうです。

工務店さんやリフォーム会社さんが「大丈夫」と言うので、プロなら分かってくれる、と思いがちなのだそうです。
でも分からないことは積極的に聞くべきです。
本音の自分とも向き合い、自分にとって良いものかよく考えた方が良いのです。

そこで、吉野さんが行われている「おうち相談」や住マイスターメンバーの「住まい相談」のように、セカンドオピニオンを持つこともオススメします。

今回の参加者さんも、計画中のお住まいのことで専門家たちみんなのアドバイスを受けられていました。
少しすっきりした様子で、とても喜ばれていました。

ということで・・・

10月には「間取り相談会」を開催決定!

10月の住マイスターの会では、住マイスターメンバーによる「間取り相談会」を行うことになりました!!
新築予定の方、今後リフォーム・リノベーションを行う予定の方。
住マイスターメンバーには何人も建築士、インテリアコーディネーター等の専門家がいます。

いろんなアドバイスを聞けるチャンスです。

10月24日(水)10:00~12:00に開催しますので、ぜひ予定を開けておいてくださいね。

次回の住マイスター勉強会の予定は

7月、8月の住マイスター勉強会はお休みです。

ですが!!今年の夏は、夏休み特別企画「LABRICO(ラブリコ)」を使った親子DIY体験会を行います。

賃貸住宅でも使えるDIYパーツ「LABRICO(ラブリコ)」を使って、間仕切り棚を作ります。
詳細が決まり次第、お知らせします。ぜひ、ご参加くださいね。

そして、次回9月の住マイスター勉強会は
9月26日(水)10:00~12:00 に開催。
「プロカメラマンから学ぶ、インテリア写真を撮るコツ」
暮らしが伝わる建築写真家 アサンテ・フォト 内城祐樹さん に講師をして頂きます。

10月の住マイスター勉強会は、先ほどご紹介したように
住まいの女性専門家による「間取り相談会」
10月24日(水)10:00~12:00 に開催します。
こちらは一般の方だけが参加できる会です。

ぜひ、楽しみにしていてくださいね。

今回のDIYと住まいの悩みに関する勉強会、専門家も一般の方も皆楽しく学ばせて頂きました。
ファシリテーターの吉野さん、ありがとうございました。

おうち相談をご希望の方はこちらから
https://areameister.jp/sumai_soudan/

レポートは住マイスターの会のまとめ役、みゆう設計室の中川が担当しました。

お気軽にお問い合わせください。

あなたのスキルを大切な人に届ける新しいワークスタイルをご提案「エリアマイスター」