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2025.08.10更新

【イベントレポート】スキルと経験を活かす!多様な働き方のリアル(2025年8月9日開催)

【イベントレポート】スキルと経験を活かす!多様な働き方のリアル(2025年8月9日開催)

2025年8月9日(土)にデジタルハリウッドSTUDIOなんばにて、「スキルと経験を活かす!多様な働き方のリアル 〜知らないと選べない。“リアルな声”から学ぶ、経験×スキルの働き方〜」と題したトークイベントが開催されました。オフライン・オンライン合わせて多数の方が参加し、Webデザイナーとして活躍する2名の卒業生が、それぞれのキャリアパスや働き方のリアルについて語りました。

イベント概要

■開催日時:2025年8月9日(土)14:00~16:00
■会場:デジタルハリウッドSTUDIOなんば
https://school.dhw.co.jp/school/namba/event/event_20250809.html

本イベントでは、営業事務からWebデザイナーへと転身した北村美加子さんと、IT系の仕事から転身し、現在はフリーランスとして活躍する山野志緒里さんの2名のWebデザイナーが登壇。ファシリテーターは、我らが「Webおかん」さたあいみが務めました。
イベントでは以下のテーマについて、具体的な経験談が共有されました。

  • はじめの一歩:お仕事につなげるまで
  • 1日のタイムスケジュール
  • お仕事につなげるためにやったこと
  • 失敗から学んだ体験談
  • これからの目標や描く働き方
  • 質疑応答/交流会

登壇者紹介とキャリアへの想い

北村美加子さん(Webデザイナー)
営業事務として働いていた北村さんは、40歳を目前に「このままでいいのか、どうありたいのか」と自問自答を始めます。デジタルハリウッドの先輩の話を聞き、その場で入学を決意。「30歳からも自由に生きられる」という周りの言葉に背中を押されたと語ります。その行動力は際立っており、デジタルハリウッドクリエイティブオーディションでの活躍も、行動がチャンスを生むという良い例として紹介されました。

山野志緒里さん(Webデザイナー)
転勤を機にIT系の仕事を退職した山野さんは、40歳を超えて「好きなことを仕事にしたい」という思いが募ったそうです。中学での美術部や高校での服飾経験からデザインへの興味を再認識し、デジハリへ。好きなこととこれまでのIT経験を掛け合わせた結果、Webデザインにたどり着きました。「どんな環境でも、どこにいても仕事ができる」というWebデザインの特性が、転勤の多いご自身の状況に最適だと感じ、卒業と同時に開業しました。

トークテーマに見るリアルな働き方

お仕事につなげるまでのはじめの一歩

北村さんは、とにかく「人と会うこと」と「制作物をたくさん作ること」を重視したと語ります。特にポートフォリオは徹底的に作り込み、企画書や制作プロセスまで詳細に掲載しました。独りよがりにならず、客観的なアドバイスを求めることが重要だったと強調しました。
一方、山野さんは「Webデザイナーになる」と友人や周りの人に宣言し、退路を断つことで自分を奮い立たせました。実際に友人からの声がけで仕事のチャンスが生まれ、制作したサイトからの紹介依頼にもつながったとのこと。
「これから誰と仕事をするか?が重要になる時代だからこそ、アナログな紹介は最強」というさたさんからの言葉が印象的でした。

1日のタイムスケジュールと時間の使い方

北村さんは、ほぼ毎日デジタルハリウッドSTUDIOに通い、会社勤めのような生活リズムを意識したそうです。自宅でもできる仕事ですが、あえて通うことで自分を整え、学習を習慣化できたと話します。
山野さんは2歳のお子さんがいるため、保育園に預けられない地域では一時保育を週2回利用し、それ以外は昼寝中の2時間程度を仕事に充てているとのこと。納期に遅れそうな仕事は受けないと決めており、かつて何でも受けてしまい、ご自身の睡眠時間や娘との時間を犠牲にしてクライアントにも迷惑をかけた苦い経験から学んだそうです。試行錯誤を経て、ようやくご自身に最適な働き方を見つけられたと語りました。
ファシリテーターのさたさんからは、今日やることを紙に書き出すことで客観視できるというアドバイスや、スマホで仕事ができるように工夫した話も共有されました。

お仕事につなげるためにやってきたこと

北村さんは約50社に応募するなど、積極的に就職活動を行いました。ポートフォリオや職務経歴書については、スタッフや先生に納得がいくまで相談し、徹底的に改善。落ち込んだ時には人に話を聞いてもらうことや、妹さんや同期との交流が大きな支えになったそうです。
山野さんは、クリエイターの先輩が集まる場に積極的に足を運んだとのこと。人とのつながりが仕事につながる大切な機会だったようです。

失敗から学んだ体験談

北村さんは、「独りよがりにならないこと」の重要性を強調しました。誰かに聞けばすぐに解決するような些細なことでも、一人で悩んでしまうと自分に制限をかけてしまうと振り返ります。中間課題中に体調不良が続き、終わらなくなりそうになった際も、先生に相談することでリスケや励ましを受け、「自分に見切りをつけなくてよかった」と語りました。
山野さんは、最初の一人で担当した66ページにも及ぶ大規模なサイトリニューアルで、公開前日にエラーが発生した経験を共有しました。バックアップを戻し、手動で作業をやり直すという大変な状況でしたが、クライアントに正直に状況を伝えたところ、怒られるどころか逆に心配され、「無理しないで」と気遣ってくれたそうです。この失敗があったからこそ、クライアントとの絆が深まった部分もあったと語り、失敗も成長の糧になることを示しました。
佐多さんからは、自分をよく知ることとクライアントと信頼関係を築いていくことの重要性の話がありました。

これからの目標や描く働き方

北村さんは35歳までにワクワクする働き方を実現したいと語り、就職がゴールではなく、将来的にはフリーランスを視野に入れているとのこと。子どもがいない今だからこそ、現場での経験を積む時期だと考えているそうです。
山野さんは、自分と家族が笑顔でいられる、バランスの取れた働き方を追求。フリーランスだからこそ、旅先や実家への帰省中でも仕事ができる環境を楽しんでいると話しました。
ファシリテーターのさたさんからは、自身の心に余裕を持つことの大切さが語られました。心に余裕がないと、家族にも優しくなれないという実感が込められた言葉でした。

今回のイベントでは、新しいキャリアを築く上での「はじめの一歩」の重要性、時間の使い方、人とのつながり、そして失敗から学ぶ姿勢など、具体的なアドバイスが満載でした。

登壇者のリアルな声を通じて、参加者はそれぞれの働き方を考える良いきっかけを得られたのではないでしょうか。

参加者からの質問には、「自己PRが苦手」という声も。
エリアマイスターではそんな方向けに毎月第二木曜日、オンラインにて相談会も実施しておりますので、悩んでいる方はぜひご参加くださいね!


 

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